幸せの坂道
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この話はmixiからそのままコピーさせていただきました。どうぞ元気をもらってください。
☆「幸せの坂道」
背後から何かがドンとぶつかった。
振り返ると、小学生くらいの子供がひたすら謝っている。私はすぐに彼が視覚障害者であること、そして10メートルほど後ろにいる女の方が、彼の母親であることを理解した。慌てて謝りに走ってくるお母様に「大丈夫です」と合図を送りながら、彼がそのまま坂を上っていくのを見ていた。
無事を見届けていたら、お母様が話しかけてきた。彼が今年小学校に入学したばかりのこと、色々不安はあるけれども自立のためにそっと後ろから見守っていること、そしてこの坂を上りきれたら、最初の目標が達成できてとても嬉しいということ。私はまだ小さな彼が一生懸命坂を上るのを、お母様と一緒にそっと見守り続けた。
「何気ない日常を大切にしてますか?」
彼の元気に歩く姿がそう教えてくれているような気がした。
「大きな夢を見る事も大切だけれども、小さな当たり前のことに大きな喜びを見出そうよ。それこそが本当の成功なんだよ」と。
坂を上りきった時、彼が小さくガッツポーズしたのを見て、お母様は笑いながら泣いていた。私はこのお二人に深く頭を下げ、心の中で大きな拍手を送り続けた。
リチャードさん、素敵なお話をコピーさせていただきありがとうございました。
ジョージ
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